2011年8月16日火曜日

夏休み カブでツーリング in 竜神

今年はお盆も仕事が入っていたので例年のように仲間とツーリングに出かける事も出来なかったのですが、
お盆に空いた一日を利用して、妻と二人でカブとスクーターでツーリングがてら竜神まで行って来ました。
この日訪れたのはアトリエメイジュアンさん
何度か訪れていますが、ここのクロックムッシュは大好き。



落ち着く造りです。
ギャラリーとして色々な作品を展示したりもしていますが、訪れた時は美しい拭き漆の作品を並べていました。



次に訪れたのはるあんさん
前々から行きたかったのですが、機会がなく初めて寄らせて頂きました。
ここでは豆腐ケーキと豆乳チャイを注文。
まったりと時間を過ごしました。
奥は増築中でした。



カブの前に大量の木材が〜、これ全部釜の燃料でしょうか?薪にするにはもったいない木でした。



帰り際、妻が見つけたカタツムリのペア。
何だかのどかです。





夏休み No,7


まだまだ続きます。
こちらはSC
CFのシリーズが出る前のコンサートグランドですが、とにかく側板がかなりず太い感じのピアノです。
歴史的に意味のあるピアノだと思いますが、悲しいかな大体は古いと言う理由でたらい回しにされたり、どこかの倉庫の奥にほうり込まれたり、色々と可哀想な扱いを受けているSCを見たことがあります。



ボチボチ作業開始です。



バランスの部分に二箇所見かけない金具が見えますよね。
これって・・・?ダンプチェイサーか何かを付けていたと思うのですが、今は使われていない金具です。



棚板ですが、ベッティングスクリューがないタイプのキーフレームなので、摩擦を減らす為棚板がキーフレームに接触する部分は
かまぼこ状に膨らんでいるのが解りますかね?



これが謎の金具に取り付けられていた物に電源を供給するコンセントです。
何を付けていたんだ??



勿論5セクションアクションですが、ほこりが・・・・。



ん〜立派な埃だ〜、毎日これです、埃・埃・・・。



へこたらずに掃除します。



現在の放射状支え柱とは全く設計が違いますよね。
鳴りははっきり言って鳴らないピアノだと思います。
でもやはりコンサートピアノの音はしています。大切にして頂きたいですね。



ダンパーレバーの写真ですが、きっちり作られていますよね。
このボタンなら掛かり調整し易いんですがね〜。
ダンパーは軽かったです。軽くて反応の良いダンパー、でもフェルトがかなりへたって来てたので、どうしようも無い箇所は
フェルト交換して止音不良を直して帰って来ました。後は一箇所ハンマーの膠切れがあったので、ハンマー外して再度接着して
帰って来ましたが、ちゃんと手をいれれば伴奏に使う程度ならまだまだ使えるピアノだと思います。

夏休み No,6


世の中は夏休み中盤、お盆にもかかわらずこちらは仕事です。
こちらはNO,G2、古いピアノですが、この年代だけかも知れませんが、拍子木の止めネジに製造番号が刻印しています。
このピアノだけのネジって事で、何だか面白いです。



暑さに負けず、とりあえず内部清掃からです。



シュワンダーアクションですが、これがまたちゃんと調整されていないと弾きにくい事この上ありません。
勿論時間の許す限り調整してきました。



響板側の写真ですが、支柱の間に横に走る柱が見えますね、これはその後の設計変更で無くなったものですが、
これはこれで意味のある棒ですが、僕も設計者側からの詳しい話しを聴いた訳ではないので、当時の設計者が生きていたら
お話しを聴きたい所です。



バックチェックの写真ですが、スキンが現行の物とは違いますね。このスキンの方が摩耗は少なくて済みそうです。



鍵盤の埃ですが、これもまたびっちり・・・・。
キレイにするぞ〜!!



ビフォーアフターです(笑)左だけ掃除してみたんですが、見た目だけでもキレイになると気持ちいいですね。



唯一の救いの神は扇風機です。
なんせ真夏日、うだるような暑さのなか汗と埃にまみれて頑張っています。




2011年8月13日土曜日

夏休み No,5

こちらはG3A、使われていない自動演奏なんてあんまり意味がないですね・・。
3サイズのヤマハは一番よく出回っていると思いますが、主観ですが音的には5サイズからやっとピアノらしい音と言った感
じになります。少し高音の音作りに苦労するサイズです。苦労してもあまり良い感じにならないのもこのサイズのピアノの特徴かも知れません。勿論スタインウェイや、べーゼンなら話しは別ですが(苦笑)
YAMAHAでもSシリーズならまだだいぶ良い感じなのですが。値段に比例すると言う所でしょうか?



自動演奏が付いたピアノはキーフレームの奥側がソレノイドの入る文カットされています。



こちらはC7です。
このサイズは気持ち良く作業出来ますが、鍵盤の長さがなかり長くなって来ますので、少しアクションが重いです。


作業すればよく分かると思いますが、鍵盤が低音の方がかなり長くなっていますので、アクション引き出しの角度に気をつけないと
スムーズに出て来てくれません。慣れだと思いますが(笑)
ちなみにフルコンは棚板の滑りがいいので、あれだけ大きいアクションでも、滑り出すように引き出せます。


2011年8月12日金曜日

夏休み No,4

こちらはNO,G3だったと思います。
かなり古いピアノですが、今のピアノより材料はいいです。



見てください、この埃・・・。



吐き気して来ますね・・・。



フロントキーピン辺りも凄い埃です。
これを掃除機で吸い込む時の快感と言ったら(笑)
全てキレイに掃除しました。


ダンパーレバーは旧型ですが、レバーの鍵盤に触れる所に赤いフェルトを貼っていますよね。
これが外れて落っこちてしまってるピアノなんかも時々あります。



棚板は現行とは違うでしょう?



ハンマーはかなり弦溝が深かったのと所々ファイリングしてあって、でこぼこだったので
全てファイリングしておきました。
削る前、ハンマー頂点が消耗してフラットになっているのが見えるでしょ。


ピン回りも埃が・・・。
ピアノ分解掃除して調整するだけで他の技術者が調律して帰るだけの時間以上かかっています。


夏休み No,3

C3Lです。
こちらはダンパーのレバー部分の写真。
皆さんグランドピアノの3本の中央のペダルってどんな感じで動くかご存じですか?
ソステヌートペダルは鍵盤を押してダンパーが上がった時に踏むとその音だけがダンパー上がったまんまになるってペダルですが、
その状態がこの写真。
ソステヌートロッド写真の銀色の棒状のモノがタブリップ(赤い部品)を持ち上げているのが分かると思います。
これがダンパーを持ち上げている状態です。



こちらはピン板の裏側。この穴にチューニングピンが刺さっています。
この穴がバカになるとピンはトルクが無くなり、弦の張力に耐えれず音程を保持出来なくなります。



譜面台のストッパーです。
これが抜け落ちているピアノが結構ありました。
毎回気を付けて打ち込んでおくと抜け落ちる事は少ないはずなのですが、見事に抜けてしまっています。
ちゃんと打ち込んでおきました。



このピアノも埃が結構溜まっていました。
もちろんキレイにしておきました。


夏休み No,2

夏休みの仕事は続きます。

こちらはC7B、このサイズのピアノになるとさすがに低音の響きは低価格帯のピアノとしては申し分ないのでは
ないでしょうか?



こちらはG3Bですが、これだけ埃まみれだとセンサーも埃が邪魔して、誤作動起こしそうですが・・・。
学校にプレイヤーあっても、使用していないのが常です。でもこの地域には自動演奏付いた機種がやたらと多いです。
販売した楽器店の営業の仕方でしょうか?




奥に写ってる扇風機に助けられました。
この日も暑かった・・・。



棚板の上も埃まみれ。
ソレノイド回りはもう悲惨な事になっていました。
あ、ソレノイドって言うのは棚板奥のタコの足の吸盤みたいなやつです。
簡単に言うと電磁石になっていて、こいつが鍵盤を持ち上げてアクションが動きます。


夏休み

世の中は夏休み、うだるような暑さの中先日から学校関連の仕事で飛び回っています。
夏休み中の学校は子供達もいないので集中して仕事が出来ます。
とにかく暑いので熱中症にならないように適当に水分はとっていますが、暑さと埃まみれのピアノとの格闘の毎日です。



このエリアの学校を回るのは今回が初めてでしたが、毎年調律してるにもかかわらず、アクションを引き出した痕跡がほとんどありませんでした。もちろんピアノの中は長年の埃が・・・。
一年ではこんなに溜まりませんから(苦笑)
鉛筆やら色々落ちてました。



勿論鍵盤も分解、埃は全て掃除機&ブラシでキレイにしてから作業です。
ピアノはG5Bです。



こちらはC6のプレイヤー付き。
案外C6つてサイズは少ないんですよね。C5かC7って感じで、6のサイズはあまり売れないので。



こちらも掃除から。
埃は大した事ありませんが、毎回きっちり作業してればほとんど埃は溜まらないはず。
学校関係は入札で皆さん安い値段で仕事を受けて数を回ってなんぼの仕事になる所が多いと思います。
そう言った業者さんを否定はしません、それはそれで商売ですし、皆さん必死に売り上げを上げないと会社組織ではやって行けないからです。
ただ僕は受けた仕事の値段が安くても自分の仕事に手は抜きたくはないので、作業しています。
こうすることで、次回他の技術者が回った際、少しは楽に作業が出来るはずです。