2014年6月9日月曜日

素敵な発表会の仕事をさせて頂きました。

いつもお世話になっている山本陽子先生の2014Y-Muse発表会の仕事をさせて頂きました。生徒さん達も頑張って演奏されていましたし、プログラム構成もしっかりしていて、一つのコンサートとしても楽しめる内容となっていました。
なかなかこれだけの事を一人でやろうとすると出来るものではないのですが、指導者の努力の賜物だと思います。
ヤマハ関連の発表会と言う事もあり、舞台にはピアノの他にステージア2台とDーDECKが一台。私も特約店時代にステージアの運搬や発表会の仕事は沢山していたので、何だかヤマハ関連の独特の雰囲気が懐かしくて、楽しみながら仕事していました。
ヤマハで全て揃えたかったのですが、私が調律する為に何故かピアノだけスタインウェイ(笑)。
このピアノは一度オーバーホールされているピアノですが、年代は1969年です、結構年代を感じます。





実はこのコンサートの取りで山本先生が弾いてくれたのがラフマニノフのPrelude Op.3-2でした。丁度仕事に向かう途中ラフマニノフのCDを何気にかけながらホールに向かっていたので、リアルに聴いてみてあらためてラフマニノフに興味を持ちました。

ラフマニノフの出身はノブゴロドだそうですが、以前ペテルブルグに仕事に行った際、地方公演に同行する事になり現地のオケメンバーと大量の楽器を乗せ、日本人は僕一人と言った状態で、すし詰め状態のまま恐ろしいスピードでひたすら白樺の大地を走り抜いてようやく到着した先がノブゴロドでした、と言っても彼の産まれた場所がその何処らへんかまでは知りませんが、とにかく何にも無い田舎の地方都市って感じでした。とてもその風景からは、あんな荘厳で複雑な旋律が産まれるような場所ではないな〜と言った感じでした。
面白かったのは、前日オーケストラマネージャーにバスに乗る時間を聞いていて、遅れないように15分前にバスの所に行くと、オケバスはあるが運転手はいない、30分後に運転手が来て、その後1時間後にマネージャー、団員がバラバラに集まり、全員が集合して完全にバスが出たのは2時間半後、適当です。
しかもその遅れを取り戻すかのように恐ろしい勢いでハイウェイを走るオケバス。
気が付くとどちらの車線でも無い真ん中をバスは走っています。
以前聞いた話しではホントか嘘か、ロシアでは車線の真ん中はどちらのモノでもなく、走っていて向こうから車が来たら寸前で避けるとか無茶な事を言っていましたが、本当なんでしょうか?確かに地平線が見えるような所に、ただ道があるだけですから、事故さえなければ何でも良いのでしょうが、目の前に向こうから大型のトラックが迫って来るのを見るとゾッとします。途中いきなりバスが止まり、どうしたのかと思っていたら、トイレ休憩だったらしく、女性のオケメンバーが何人か森の陰に隠れて用を足しに行ったのですが、其処には日本人の僕にも分かる巨大な看板に熊出現注意の絵が….。
今思えば、日本人がめったに行く事がないロシアの地方都市にたまたま行けたのは面白かったし、そこがラフマニノフの出生した地域と言うのも、興味深いなと思います。

ラフマニノフ、この日の演奏も素敵でした。通常発表会となると、自分の生徒の音源のレジスト作ったり、レッスンに追われて、結果講師演奏が一番下手と言うのが定番なんですが、きっちり仕上げて演奏される所は流石だなと思って舞台裏で拝聴させて頂きました。
出演者の皆さん、それから裏方のスタッフの方々も動いて下さった全ての結果が気持の良いコンサートに繋がったのだと思います。
生徒さん達のこれからも楽しみです。お陰で気持の良い一日を過ごせました。



2014年6月4日水曜日

久々のブログ

 日頃フェイスブックなんか利用してるとついついブログの方まで書き込みしなくなってしまい、久々のブログなんですが、先日西宮方面の仕事で門戸厄神駅前に新しく出来ているJ:spaceさんにピアノの調律に行って来たのですが、駅前の立地の良い場所の1階に通りから見える形でライブが出来るいい空間になっていました。当日美女が三人、ピアノ、バイオリン、二胡のユニットで演奏してくれました、今回の『てんにょーず』がピアノが入って初めてのライブだったそうですが、リハだけ確認して少し用事があったので一足先に失礼して来たのですが、
帰りに用事があり松尾商会に立ち寄って来ました。
黒塗りのスタインウェイが随分入っていました、以前は木目が多くてお客様にも選んでもらいにくかったのですが、スタンダードな黒があると選んでもらいやすいです。
珍しくエセックスのグランドも一台入っています。
価格が安いので、それなりの商品ですが、面白いと思います。
ボストンは木目が2台。
スタインウェイに興味ある方はご連絡下さい、試弾の段取りを付けますので。




下は久々にケースから出してみたバイオリン、ラベル見ると2003年に作ったものでしたが、いい加減なもので、自分で製作しておいて、何年に作ったかラベル見るまですっかり忘れていました、バイオリンもケースにいれたまんま倉庫にケースごと積み上げてあるので、たまにケースから出して弾いてやらないとイケナイのですが、けっこうほったらかしです。格好だけはバイオリンですが、死ぬまでに満足の行くものが出来るんでしょうか(笑)






自分で言うのも何ですが、駄作だな〜…。型も悪い。今はさすがにもう少しマシな物が作れますが、
楽器を立体的に削るって言うのも結構難しいモノです、それもあえて昔の職人がやってた製造の仕方と同じ簡単な工具だけで作ろうとすると精度良く仕上げるのにはそれなりの経験が要ります。
このバイオリン以降のモノはマスターグレードの材料で作っているので、木目はこれとは比べモノにならない位思いっきりトラ目ですが、これもそれなりに杢が出ています。