久々にCFⅢの調律でした、日頃スタインウェイばっかり触ってるとなかなかヤマハのピアノを触る機会が少なくなっていたのですが、久々のCF系のピアノに何故かテンション上がりながら仕事してました。
CF系のピアノは出始めから現行のCFXまで全て触って来ていますが、このⅢの頃が、楽器業界が一番活気があった頃ではないでしょうか。
ヤマハのアカデミーなんかも沢山技術の勉強に来てたし、楽器も売れたし。
個人的には好きな楽器です、派手さはないですが、よく出来てます。CF系のピアノ触ってると、保守の時なんかによく感じましたが、基準をちゃんと取ってやって、マニュアル通りに調整してやると、キチンと動くそんな感じがします。
歴代のフルコンの中で、鉄骨の開口部の大きなカットが特徴ですが、
開口が大きいと言う事は強度が落ちると言う事でもあるので、開口が大きく
細く見えている部分の鉄骨は補強するため響板の方にぶ厚くなっています。
他のシリーズではみた事無い程分厚いです。
朝一に調律してピアノは冷え冷え、その後館のエアコンを一気に入れられ照明も加わり
昼前にはピアノが触って熱く感じる程。
リハが終わってから急いで音を拾って….。とこんな感じで、田舎のホールではよく
ある事ですが、本番直前まで安心して帰れないのもいつもの事です。
せめて、レコーディングスタジオとまでは行かないでも、湿度と気温の変化だけは
最小限にして欲しいものですが、多くも望めないです。
今日一日出演者の方お疲れ様でした。
良い思い出になれば良いな…。