2012年1月4日水曜日

昨年を振り返って

昨年は夏以降忙しく余裕もなく時間だけが過ぎてしまったので少し昨年を振り返ってブログを更新してみたいと思います。

昨年は二年に一回のスタインウィ会総会がありました。
僕たちスタインウェイの技術者が日本全国から一カ所に集まる会で、めったに会う事のない技術者同士情報交換やら業務伝達やら
無駄話まで色々交流があります。

前回に引き続き白寿ホールでの総会となったのですが
冒頭で今回の震災で被災された会員への配慮の連絡もあったり、普段とは違った形での開始となりました。 


総会の開始までホールのスクリーンには映画ピアノマニアの宣伝が、、、。
調律師とピアニストのやり取りの映画なんて多分専門分野の方しか興味ないと思いますが、一見の価値はあると思います。





毎回総会にはステージに何台かピアノを用意していますが、今回はUPとシステムモデルのグランドが一台
要は通常のグランドピアのの作り方をして、塗装を塗らずに仕上げたモデルですが、
天屋根で木材の合わせ方が見れるように一部カットしています。





天屋根のテール部分がカットされている為段々になっていて、どんな木を合わして一枚にしているか分かりますね。





ステージの照明が当たると、これはこれで奇麗な楽器だと思えますよね。





側板も奇麗な木目です。スタインウェイの一体成型リムはその音色に大きく影響しています。
大体15〜18枚の薄い堅木を貼リ合わせて作られます。





内部も奇麗ですね。個人的にはベーゼンの鉄骨の方が仕上がりや形は好きなんですが、スタインウェイはまた独特です。




こっちはアップライトピアノ、クラウンジュエルのKだったと思います。
アクアマリンかな?アイスバーチ材だったと思いますがとにかく内部も奇麗な仕上がりですね。
アップライトと言っても600万を超えてる訳で、そりゃあ〜高級感あります。





外装奇麗ですよね、照明が当たると特に杢が浮かび上がるので、ジュエルシリーズはその名の通りだと思います。
過去にクラウンシリーズの調律もしていますが、とにかく外装の取り扱いには細心の注意が必要です。
なんせ修理が厄介なので、傷は厳禁です。勿論通常のシリーズでもそうなのですが、特に怖いです。






スタインウェイって言ってもそう他社と全く違うと言う訳ではありませんが、見ての通り、支柱側の方から見ると
ピアノの支柱下部と地面の隙間がほとんどありません。
床面からほぼ浮いていない状態ですので、設置のさいは頭に入れておく必要があるかも知れません。


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