2013年7月3日水曜日

ホタルの頃に

バタバタしててブログの更新もなかなか出来ない日々が続いたので久々にブログを。

少し前に紀美野町にある真国の荘で仕事させて頂いたのですが、これがまた結構難ありのピアノでした。



この日は真夏日、しかもこの建物は元々倉庫。かなりの熱気の中作業は一日続きました。
パレットを積んでるのはステージです。


今回このピアノを触るのは初めてだったのですが、開けてびっくり、あちこちシャンクが交換されています、しかも形状の違うシャンクにハンマーの取り付けもバラバラ。
しかもハンマーヘッドの穴も無茶な広げ方してるし、接着はボンドと来てます。
こうなるとやり直すしかありません。しかもほとんどのハンマーはちゃんと接着剤も塗られてなくて、手で簡単に抜けました(笑)。




見ての通り打弦点もバラバラ。


あっちもこっちもです。


しょうがないのでハンマー外してやり直しです。


ちなみにハンマーヘッドもまっ二つに折ってくれてます、しかもこれもほとんど接着材が塗られていませんでした、グニャグニャ。
このピアノは高音部ほとんど音が出ない状態でした、一度水でもかぶったかのように弦も錆びているし、ダンパーも一度やり直しされているようでしたが、ダンパーもいくつか純正でないものがつけられてたり、ダンパーワイヤーがヘッドの溝にきっちり収まって無かったり、あれやこれや、酷い状態でした。



とにかくファイリングしてモコモコなハンマーを何とかして、メンテナンスして
弾けるようにしてと....。結局一日仕事になってしまいました。



帰ろうとしていた時たまたまホタルを見に来て偶然に入って来たミュージシャンの方に弾いて頂く事が出来たのですが、気持よく弾いて頂けたので一日の苦労が報われました。



翌日、このピアノでコンサートが開かれたのですが、何事も無く無事終わりました。



倉庫でも、ステージ作って照明入れればいい感じになるもんです。


最終リラの生徒さん達も一緒に共演。素敵なステージになりました。
沢山のお客様にも来て頂いて、二日に渡ってステラートさんのイタリアンも堪能出来ました。スタッフの皆さんこの時はお疲れ様でした。


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